若手のショートレビュー

 

Pendular状態の実効ハミルトニアンの導出と実験的検証

歸家令果

 


pendular状態にある非対称こま分子に対する強電場極限のエネルギー準位式を解析的に導出し、pendular状態分光での遷移強度の予測、近似的な遷移選択則の導出、遷移の分類などを可能にする基礎理論を確立することに成功した。また、最大200 kV/cmの均一電場中で分光測定が可能な装置を製作し、9-cyanoanthraceneに対する蛍光励起スペクトルの測定を行い、本理論の有用性を検証した。coumarin 153に対しても同様の実験を行い、S1-S0遷移における電気双極子変化量を測定した。


Keywords: pendular state, strong electric field, Stark effect, pendular-state spectroscopy


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