波長が0.8µmから1000µmくらいの領域の電磁波は,広い意味で赤外光と呼ばれており,この領域の光を用いた分光測定法は,非破壊・非接触測定が可能で,主に振動スペクトルの測定を通して,物質の状態分析に役立っています.2.5µmから25µm程度の波長の光を用いる,いわゆる赤外分光法は,古くから研究が行われており,FT-IR分光計の進歩に伴い分析法として確立されています.また2.5µm程度よりも短い波長を用いる近赤外分光法では,ケモメトリックスを利用した解析法の発展とともに様々な実用的分野で利用されています.最近では,25µm程度よりも長い波長のテラヘルツ波を利用した分光法が注目され,新しい分析法として期待されています.また,太陽電池と光触媒を出口として,表面・界面における物理過程と化学反応の分光学的な理解も新たな展開を見せています。そこで,本年度の日本分光学会夏期セミナーでは,近赤外分光法,テラヘルツ分光法,高感度表面・界面分光の基礎と最近の発展について解説します.
昼食休憩の時間には,同時に開催されていますJAIMA日本分析機器工業会主催の「分析展」にも参加いただけます.例年,多数の参加者があり,大変好評なセミナーとなっております.今年も多数の方のご参加をお待ちしております.
主 催: |
社団法人 日本分光学会 |
日 時: |
平成23年9月7日(水) 10:00〜17:00,8日(木) 10:00〜17:00,
9日(金) 10:00〜17:00 |
場 所: |
幕張メッセ国際会議場304会議室
〒261-0023 千葉市美浜区中瀬2-1「2011分析展(http://www.jaimasis.jp)」と同時開催 |
交 通: |
JR海浜幕張駅下車徒歩5分(http://www.m-messe.co.jp) |
参加費: |
9月7日
会員・一般:10,000円,学生:3,000円
(テキスト代金2,000円を含む)
9月8日
会員・一般:12,000円,学生:5,000円
(教科書“分光測定入門シリーズ(6)「赤外・ラマン分光法」”定価3,990円を含む.教科書を会場に持参される場合は,会員・一般:8,500円,学生:1,500円で参加いただきます.申し込みの際にお知らせ下さい.)
9月9日
会員・一般:10,000円,学生:3,000円
(テキスト代金2,000円を含む) |
定 員: |
各テーマにつき100名 |
プログラム: |
9月7日(水)
「テラヘルツ時間領域分光入門」
テキスト:講師が用意する印刷物およびスライドのコピー
10:00-10:05 |
開会の辞 味戸 克裕(NTT) |
10:05-11:00 |
「テラヘルツ分光技術概論」谷 正彦(福井大) |
11:00-11:55 |
「テラヘルツ時間領域分光法の基礎」宮丸 文章(信州大) |
11:55-13:55 |
昼休み・分析展見学 |
13:55-14:50 |
「テラヘルツ時間領域分光装置:機器構成,試料ホルダー,SNR,データ処理法,トラブル対処法など」
西澤 誠治((株)先端赤外) |
14:50-15:45 |
「THz-TDSによる生体分子分光計測とバイオ応用」
味戸克裕(NTT),小川 雄一(京都大) |
15:45-16:00 |
休憩 |
16:00-16:55 |
「テラヘルツイメージング入門」服部 利明(筑波大学) |
16:55-17:00 |
「閉会の辞」 谷 正彦(福井大) |
9月8日(木)
「近赤外分光の基礎知識と利用の仕方」
テキスト:分光測定入門シリーズ(6)「赤外・ラマン分光法」およびスライドのダイジェスト版のコピー
10:00-10:05 |
「開会の辞」 宮澤 光博(生物資源研) |
10:05-11:30 |
光の性質と近赤外・赤外光の吸収原理 〜近赤外分光法の特徴〜」
高柳 正夫(東京農工大) |
11:30-12:30 |
近赤外分光と赤外分光の使い分け 〜近赤外分光法の特徴を活かした分子科学研究例〜」
池羽田 晶文(食品総合研) |
12:30-14:30 |
昼休み |
14:30-15:50 |
「近赤外分光のハードとソフトウエア 〜吸収スペクトルから定性・定量情報を引き出すデータ処理法〜」
土川 覚(名古屋大) |
15:50-16:55 |
「様々な分野で活用される近赤外分光法 〜農産物,食品,環境,健康医用分析などへの応用例〜」
宮澤 光博(生物資源研) |
16:55-17:00 |
「閉会の辞」 高柳 正夫(東京農工大) |
9月9日(金)
「高感度表面・界面分光の基礎原理と測定手法を学ぶII」
テキスト:講師が用意する印刷物およびスライドのコピー
10:00-10:05 |
「開会の辞」
二又 政之(埼玉大) |
10:05-10:55 |
「表面プラズモンの基礎」
岡本 隆之(理研) |
10:55-11:45 |
「表面プラズモンを使ったセンシング」
梶川 浩太郎(東工大) |
11:45-12:35 |
「界面電子移動反応におけるプラズモン増強効果」
古部 昭広(産総研) |
12:35-14:25 |
昼休み・分析展見学 |
14:25-15:15 |
「表面増強ラマン散乱」
二又 政之(埼玉大) |
15:15-16:05 |
「近接場ラマン分光」
矢野 隆章(阪大) |
16:05-16:55 |
「単一分子における非弾性トンネル分光」
金 有洙(理研) |
16:55-17:00 |
「閉会の辞」
石川 満(産総研) |
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申し込み方法: |
E-mail(アドレスevent@bunkou.or.jp)で,件名(Subject)を「第47回夏期セミナー参加申込」とし,(1) 参加日(複数可),(2) 申込者氏名,(3) 勤務先名,(4) 所在地,(5) 電話番号,(6) FAX番号,(7) E-mailアドレス,(8)教科書の要否(参加日8日の場合のみ),(9)分光学会会員か非会員か,を記載してお申し込みください. |
申し込み締切り: |
定員になり次第,締め切ります.参加人数に余裕がある場合は当日も申込を受け付けますが,過去の様子から多数の参加者が予想されますので,早めの申込をおすすめいたします. |
問い合わせ先: |
社団法人 日本分光学会
〒101-0047
東京都千代田区神田1-11-6 大丸アネックス201号室
電話:03-3291-5221 FAX:03-3291-5228
E-mail:office@bunkou.or.jp |
参加費支払い方法: |
申し込みをしていただいた方に,受付番号と振込金額を電子メールで連絡いたしますので,下記いずれかの口座に振り込みをお願いいたします.
(1) 郵便振替番号 記号10160
番号77806961 口座名 社団法人日本分光学会
(2) 銀行振込口座 みずほ銀行 神田支店
普通預金口座 0936378 口座名 社団法人日本分光学会 |
領収書等: |
参加費領収書は当日受付け時にお渡しします.なお8月31日以降のお申し込みについては,開催間際になると事務局業務が煩雑になりますので,参加費は当日現金払いでお願いします.教科書をお申し込みの方は,当日登録時にお渡し致します。 |