近年の分子分光学の発展により、生きた細胞をあるがままにその場計測することが可能となってきました。その結果、分光学を基盤とした「生細胞の分子科学」とも呼ぶべき新分野が、従来の物理学、化学、生物学の垣根を超えて創成されつつあり、医学、薬学、農学、工学の分野でのさまざまな萌芽的新技術を先導しつつあります。このような背景の中、私たちは細胞と分光をキーワードとして分光学を基盤とする学際的な領域の立ち上げを目指して日本分光学会生細胞分光部会を発足させました。生細胞を見る新しい手法を開発しようとする分光学者と、それを利用して生細胞の分子機構を解明しようとする物理、化学、生物学者がこの部会に集うことによって、日本分光学会の翼がとくに生物学の方向に向かって大きく広がるものと期待して本シンポジウムを開催いたします。 |
主 催 |
社団法人日本分光学会生細胞分光部会 |
共 催 |
東京工業大学資源化学研究所 |
日 時 |
平成23年11月25日(金) 13:30〜17:30 |
会 場 |
東京工業大学長津田(すずかけ台)キャンパス J2棟20階会議室
〒226-8503 神奈川県横浜市緑区長津田町4259
(東急田園都市線 すずかけ台駅下車徒歩10分)
アクセスマップ http://www.titech.ac.jp/about/campus/s.html
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参加費 |
一般1000円、学生無料(予定) |
参加申し込み |
電子メールで、件名(Subject)を「シンポジウム参加申込」とし、(1)申込者氏名、(2)所属先、(3)所在地、(4)電話番号、(5)電子メールアドレス、(6)意見交換会の参加予定の有無、を記載して、makotos@res.titech.ac.jpまでご連絡ください。当日受付も行いますが、講演要旨集を確実にご用意するため、可能な限り11月18日(金)までに事前登録をお願いいたします。 |
講演プログラム |
13:30 |
開会挨拶 |
13:35- |
安藤正浩(東京大学)「1064 nm 顕微ラマン分光法による蛍光性生細胞の分子レベル観測」 |
14:10- |
平松弘嗣(東北大学)「振動分光法を利用したHis構造マーカー開発とガレクチン活性pH依存性 解析」 |
14:45 |
休憩 |
15:05- |
日比輝正(北海道大学)「生細胞観察に適した超解像レーザー走査型顕微鏡の開発」 |
15:40- |
飯野亮太(東京大学)「生体回転ナノモーターの1分子可視化計測」 |
16:15 |
休憩 |
16:35- |
丑田公規(北里大学)「NMRを用いたクラゲ由来ムチンの構造解析とその意義:糖たんぱく質の一般的解析法へ」 |
17:20 |
開会挨拶 |
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意見交換会 |
シンポジウム終了後、長津田キャンパス内にて行います(有料) |
申込先 |
〒226-8503 神奈川県横浜市緑区長津田町4259
東京工業大学資源化学研究所 藤井・酒井研究室
酒井 誠(makotos@res.titech.ac.jp)
TEL/FAX 045-924-5251
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