少子高齢化、価値観多様化の時代、女性の社会参加すなわち男女共同参画の重要性がますます増してきている。国の施策としても種々の立法措置のほか、本年4月には「女性の参画加速プログラム」が推進本部決定されている。
科学技術分野においても、女性研究者の比率は12%と少しずつ増加はしているものの、先進諸国の中では最低である。文部科学省としてもこの問題を大きく捉えてくれており、種々の方策を立てて、本プロジェクトもその一つである。本年7月には、日本学術会議科学者委員会男女共同参画分科会から提言「学術分野における男女共同参画促進のために」が発表された。
これによると男女共同参画の動きは、大学の中でも私立大学の進み方が際立って遅いことが示されている。文部科学省の本事業の採択結果を見ても、初年度平成18年度10件中私立大3件、次年度0件、本年度13件中4件となっている。国公立大学数176校に対し私立大学580校を考えても少ないと考えられる。本事業の採択校とそれ以外との差異が見られることからも、本事業を私学の中に浸透させることが必要かと考える。
そこで、私立大学が合同でシンポジウムを開催し、採択校相互の連携を図ると共に、他の私立大学にも呼びかけて男女共同参画の推進を図ることとしたい。本件に関しては(独)科学技術振興機構よりサポートも予定されている。ちなみに、文部科学省採択7国立大学は学士会館にて合同シンポジウムを計画している。
以下に、シンポジウムプログラムを提示する。 |