平成29年度 日本分光学会年次講演会開催のお知らせ

平成29年度の日本分光学会年次講演会を次の要領で開催します.今回から講演会場を2箇所とし,大幅に講演数を増やし,学生からの口頭発表を増やす予定です.
また,新しいプログラムとして,
  1. これまでの国際シンポジウムに加えて,日本語でのシンポジウムを開催します.
  2. 企業の研究・開発に関連した討論の場として,特別テーマ「R&Dにおける分光分析」を設定し,講演を募集します.
  3. 分光イノベーション研究会との共催プログラムを開催します.
日時 2017年5月23日(火),24日(水),25日(木), 各日 9:30~18:10(予定)
会場 早稲田大学西早稲田キャンパス63号館
〒169-8555 新宿区大久保3-4-1
https://www.waseda.jp/fsci/
共催 早稲田大学理工学術院
協賛(予定を含む) 応用物理学会,日本物理学会,日本光学会,日本分析化学会,日本化学会,日本生物物理学会,レーザー学会,日本オプトメカトロニクス協会,電子情報通信学会 テラヘルツ応用システム時限研究専門委員会,テラヘルツテクノロジーフォーラム,日本赤外線学会,(株)オプトロニクス
参加費
  正会員 非会員 学生会員 学生非会員 シニア会員
事前登録 7,000円 11,000円 0円 3,000円 2,000円
当日登録 9,000円 13,000円 1,000円 4,000円 3,000円
なお,学生会員年会費は,2,400 円です.
今回の年次講演会から,分光イノベーション研究会との共催プログラムを開催するにあたり,分光イノベーション研究会の学生会員(無料,入会案内) になった上で日本分光学会の学生会員(入会案内)になると,その学生の1年目の学生会員年会費を分光イノベーション研究会が負担することになりました.
また,協賛学会の会員の方は,会員価格で参加していただけます.
プログラム こちらからダウンロードしてください(PDF)
日本語版
懇親会 5月24日(水) 18:10~19:40(予定),無料
ランチョンセミナー 昼休み時間に軽食をとりながら,出展企業の技術・製品の説明をお聞きいただけるランチョンセミナーを開催いたします.参加は無料ですが,定員は各日50名で,当日の受付順に参加整理券を配布します.ぜひご参加ください.
機器展示会 年次講演会の会期中,最新機器の展示を行います.
学会賞 日本分光学会学会賞および奨励賞の授与式ならびに受賞記念講演会を行います. [5月25日(木) 16:10~(予定)]
特別講演 5月23日(火) 17:10~(予定)
佐々田 博之(慶應大学,日本分光学会会長) 「光周波数コムが起こした赤外分光の革命」
国際シンポジウム ラマン分光のバイオ応用展開 (International symposium on Raman  spectroscopy for biomedical applications)
[5月24日(水) 午前・午後]
URL
http://bit.ly/spsj2017
 
概要
高性能な光検出器や光源、デバイスの登場により,ラマン分光の活用は従来の応用分野を超えて広がっています.なかでもバイオ応用に向けては,基礎生物学から医療・創薬まで幅広くラマン分光の活用が期待され,計測装置からスペクトル解析法の開発,また新しい応用手法の提案と,分野を跨がる形で研究開発が進んでいます.本シンポジウムでは,技術開発から応用まで幅広い分野からラマン分光に係わる方々に集まっていただき,ラマン分光学のバイオ応用展開の現状と今後について議論いたします.本シンポジウムでは,一般講演も募集いたします.
The recent development in spectroscopical techniques has been expanding the applications of Raman spectroscopy. In particular, applications in biology, medicine, and pharmaceuticals are rapidly emerging with the new technology development in instrumentation and spectrum analysis, which is supported by different scientific and technological disciplines. The symposium invites the scientists from all the research fields and provides a great opportunity to discuss the current and future advances in Raman spectroscopy and its biomedical applications.This symposium accepts contributed talks also.


招待講演者と演題
  • Karen Faulds (University of Strathclyde) "Sensitive and multiplexed bioanalysis using SERS"
  • Duncan Graham (University of Strathclyde) "Analysis of lipids in single cells by Raman and SERS"
  • Mamoru Hashimoto (Hokkaido University) "Coherent Raman rigid endoscope for robot-assisted surgery"
  • Zhiwei Huang (National Singapore University) "Raman spectroscopy and multimodal nonlinear optical microscopy for label-free histopathology"
  • Hiroaki Ito (Showa University, Koto Toyosu Hospital) "Clinical and biological applications of Raman scattering microscopy: label-free analysis of DNA, protein, cells and tissue"
  • Wei Min (Columbia University) "Stimulated Raman scattering imaging of vibrational tags for biomedicine"
  • Kei Moriyama (Shujitsu University) "A sound medication in sound analyses: advanced applications of Raman spectroscopy for formulation design and quality control"
シンポジウム(日本語) テラヘルツ分光技術の最先端応用 [5月23日(火) 午前・午後]
URL
http://www.bunkou.or.jp/terahertz/
概要
テラヘルツ(THz)分光法は,およそ10の11~13乗Hzの電磁波を使う分光法ですが,物質透過性と分子間振動の指紋情報が得られることから,材料化学・生命科学・医薬品分析・医療診断などへの応用研究が広がり,多変量解析法や量子化学計算などの理論的スペクトル解析方法も進歩してきました.また,マイクロ波分光と赤外分光をつなぐブロードバンド分光として生体分子の水素結合ネットワークの議論も盛んになってきています.本シンポジウムでは,テラヘルツ分光の最新のトピックスとして,テラヘルツ・メタマテリアル,高強度THz波応用,バイオ・メディカル応用,水素結合ネットワークの検出技術,IoT分野に向けた医薬品などの検査技術,テラヘルツ帯のラマン分光に相当する低波数ラマン分光法などをとりあげます.これらトピックスに対応した招待講演を企画するとともに,テラヘルツ分光に関する一般講演を募集いたします.


招待講演者と演題
  • 島野 亮(東京大学) 「強度テラヘルツ波が拓く固体物性研究の新展開」
  • 岡島 元(青山学院大学) 「近赤外共鳴低振動数ラマン分光による非局在電子を伴う大振幅振動の分析」
  • 坂本 知昭(国立医薬品食品衛生研究所) 「医薬品の革新的製造技術の進展及び最新の品質保証における分光分析の役割と展望」
  • 永井 正也(大阪大学) 「高強度ピコ秒テラヘルツパルスにおける非共鳴電子駆動と共鳴分子駆動」
  • 白神 慧一郎(京都大学) 「広帯域テラヘルツ分光を用いた細胞内水の評価」
  • 山本 茂樹(大阪大学) 「量子力学計算による結晶性ポリエステル低周波振動の帰属と高次構造相関」
特別テーマ R&Dにおける分光分析 [5月25日(木) 午前・午後]
概要
分光分析は企業でのR&Dに役立っており,分光解析法をさらに発展させることが必要です.今回の年次講演会から,企業の研究と開発に関連した討論の場として,本特別テーマを設定し,企業における分光分析と関連した実験,理論,量子化学計算や多変量解析などのスペクトル解析法などの講演を募集します.企業と大学・研究機関,企業間の交流を進めるため,多くの発表をお願いいたします.


招待講演者と演題
  • 長谷川 健(京都大学) 「pMAIRS法による非平滑・非晶質薄膜の分子配向および分子間相互作用の高精度解析」(仮)
  • 三橋 和成(東レリサーチセンター) 「微小領域における赤外分光法を用いた高分子材料分析-AFM-IRを中心に-」
  • 百瀬 美穂(帝人) 「ラマン分光法を用いたSi材料の解析」(仮)
  • 安藤 正浩(早稲田大学) 「演題未定」
  • 椙山 卓郎(富士フイルム) 「有機半導体材料の開発における分光分析」
  • 松本 匡史(日産アーク) 「リチウムイオン二次電池への分光分析技術の応用」
分光イノベーション
研究会との共同企画
分光学俯瞰講義 [5月24日(水) 17:10~(予定)]
  • 沢田 嗣郎(東京大学名誉教授,元日本分光学会会長) 「フォトサーマルスペクトロスコピーと共に歩んで50年」
分光学キャリアパスシンポジウム [5月24日(水) 午後]
  • 内藤 康彰(特許庁) 「知的財産の観点における基礎研究の重要性」
  • 菅野 真代(大日本印刷) 「印刷業における分光分析技術の活用」
  • 谷口 秀哉(アオイ電子) 「分光イメージングの新たな展開-手のひらサイズの中赤外分光イメージング装置(ハイパースペクトルカメラ)の開発と実用化」
分光学夢シンポジウム [5月25日(木) 午前]
  • 坂本 章(青山学院大学) 「これまでに行ってきたこと,これから行いたいこと:不安定な分子種を中心にして」
  • 田邉 一郎(大阪大学) 「遠紫外分光法の機能性材料への展開」
  • 石内 俊一(東京工業大学) 「分子認識系に対する気相分光ボトムアップアプローチ」
  • 河野 淳也(学習院大学) 「液滴衝突反応の観測-溶液反応の高速解析をめざして」
講演募集分野
  • 国際シンポジウム「ラマン分光のバイオ応用展開」
  • シンポジウム(日本語)「テラヘルツ分光技術の最先端応用」
  • 特別テーマ「R&Dにおける分光分析」
  • 一般分野(近赤外,顕微,表面界面,高分解能,細胞・生体物質,核磁気共鳴,赤外・ラマン分光,テラヘルツ分光,非線形レーザー分光,その他)

上記の分野に関して,口頭発表とポスター発表を募集します.
なお,国際シンポジウムは英語,その他については英語または日本語での発表になります.
口頭発表の時間は20分(講演15分,質疑応答・交代5分)の予定です.
ポスターボードの髙さは175 cm,幅は85 cmです.
また,若手研究者の口頭発表とポスター発表の中から優秀な発表を表彰します.5月25日(木)午後に表彰式を行う予定です.
講演申込期間 平成29年2月13日(月)~4月7日(金)17日(月) [延長しました]
講演申込方法 平成29年度 日本分光学会年次講演会 講演申込より申込をしてください.申込に際して,次の項目を入力する必要があります.
  1. 発表者(登壇者)連絡先
    (1)会員番号(会員の場合) (2)氏名 (3)E-mailアドレス (4)所属 (5)部署 (6)郵便番号 (7)住所 (8)電話番号 (9)FAX番号 (10)会員種別(正会員,非会員,学生会員,学生非会員,シニア会員,入会手続中の場合にはその会員種別とともに手続中と記入してください)

  2. 講義内容
    (1)和文発表者氏名(著者全員分) (2)英文発表者氏名(著者全員分) (3)和文発表者所属(著者全員分) (4)英文発表者所属(著者全員分) (5)和文講演タイトル (6)英文講演タイトル (7)発表概要(150words程度の英文または200字程度の和文) (8)発表分野(国際シンポジウム,シンポジウム(日本語),特別テーマ,近赤外,顕微,表面界面,高分解能,細胞・生体物質,核磁気共鳴,赤外・ラマン分光,テラヘルツ分光,非線形レーザー分光,その他) (9)発表形式の希望(口頭発表またはポスター発表,ポスターボードの大きさは175 cm×85 cm) (10)若手講演賞・若手ポスター賞審査希望の有無(若手講演賞と若手ポスター賞に年齢制限はありません)
(注意事項)
講演申込者の所属が複数の場合には,プログラムに掲載する順序で書いてください.
要旨 国際シンポジウムは英語,その他については英語または日本語で要旨を作成してください.要旨の長さは,招待講演ではA4用紙4枚以内,その他の講演では1枚です.
講演要旨受付期間 平成29年2月13日(月)~4月17日(月)24日(月) [延長しました]
要旨は電子メールに添付して,office@bunkou.or.jpまでお送りください.
事前参加申込期間 平成29年2月13日(月)~5月12日(金)
事前参加申込方法 平成29年度 日本分光学会年次講演会 参加登録申込より参加申込を行ってください.申込者に受付番号と参加費振込金額を電子メールで連絡しますので,下記口座に振込をお願いいたします.振込の際に,受付番号と氏名の記載をお願いいたします.

振込先:みずほ銀行神田支店 普通預金口座
口座番号: 0936378
口座名: 公益社団法人 日本分光学会
銀行振込期限:平成29年5月12日(金)
問い合わせ先 公益社団法人 日本分光学会 事務局
〒101-0047 千代田区内神田1-11-6 大丸アネックス201
TEL: 03-3291-5221
e-mail: office@bunkou.or.jp
URL: http://www.bunkou.or.jp