レーザー技術の発展に伴って、分光計測の時間分解能、エネルギー分解能、空間分解能は飛躍的に向上し、次々と新しい測定技術が生まれるとともに、その応用によって様々な分野で新しい局面が切り拓けつつあります。レーザーを利用した分光研究は、今や基礎物理学からライフサイエンスまでをカバーする幅広いスペクトルを有しますが、各領域で研究を行っている第一線の研究者が問題意識を共有し、若い世代を含めて議論を行えば、分光学ならびにその応用分野をさらに展開・発展させる原動力となると期待されます。本シンポジウムは、レーザーの開発やその利用において先端的な研究を行っている若手研究者による講演を軸として、先端的分光技術とそれを利用した分子科学・物質科学研究の現在と将来について活発に議論する場を提供するものです。皆様、奮ってご参加下さい。 |
主催 |
日本分光学会 先端レーザー分光部会 |
共催 |
新学術領域「柔らかな分子系」 |
会期 |
2016年3月10日(木) 10時~18時 (研究交流会:18時~20時) |
会場 |
東京工業大学大岡山キャンパス本館 |
ホームページ |
http://www.yawaraka.org/workshop.php
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講演形式 |
口頭(すべて招待講演) |
参加費 |
無料(研究交流会は有料) |
参加申し込み |
mizuse@chem.titech.ac.jpまで所属・氏名・研究交流会への出欠を連絡ください。(締切:2016年2月25日) |
問い合わせ先 |
東京工業大学大学院理工学研究科 化学専攻
水瀬賢太(mizuse@chem.titech.ac.jp), 大島康裕(ohshima@chem.titech.ac.jp)
TEL/FAX:03-5734-2264 |
招待講演者ならびに講演仮題
(順不同、敬称略) |
田原進也(理化学研究所)
「フェムト秒誘導ラマン分光法を用いた無障壁反応における構造分布ダイナミクスの研究」
八木令於名(北里大学)
「温度可変イオントラップ分光装置を用いた水素結合クラスターイオンのレーザー分光研究」
奥田祥子(慶應義塾大学)
「光周波数コムを利用したメタンのシュタルク効果の中赤外広帯域サブドップラー分解能測定」
白井英登(分子科学研究所)
「広帯域中赤外光パルスを用いた新規分光法の開発と応用」
川崎博之(東京工業大学)
「二台の中赤外量子カスケードレーザーによるパラ水素結晶中のCH3F-(ortho-H2)nクラスターへのpump-probe分光」
田中駿介(京都大学)
「アルカリ原子が層間挿入されたIr(111)上のGrの電子励起状態ダイナミクス」
河野七瀬(日本原子力研究開発機構)
「相対論的ドップラー反射を用いたテラヘルツ光による光誘起キャリアダイナミクス解明」
輪胡宏学(東京工業大学)
「エレクトロスプレー・冷却イオントラップを用いた新規光解離分光装置の開発」
沖野隼之介(学習院大学)
「時間分解近赤外分光法による束縛の弱い電子の観測:溶液中におけるポリチオフェンの電子状態ダイナミクスの検討」
近藤正人(筑波大学)
「紫外共鳴ラマン分光法によるタンパク質内振動エネルギーフローの時空間分解観測」 |