研究会「先端的レーザー分光技術による分子科学の新展開」のお知らせ

 

レーザー技術の発展に伴って、分光計測の時間分解能、エネルギー分解能、空間分解能は飛躍的に向上し、次々と新しい測定技術が生まれるとともに、その応用によって分子科学・物質科学の様々な新しい側面が明らかになりつつあります。これら多岐にわたる分光計測の根本は、いうまでもなく光と分子との相互作用です。従って、その原理を深く理解してこそ、新しい分光計測技術を追求することが可能となるでしょう。また、異なる立場で研究を行っている第一線の研究者が問題意識を共有し、若い世代を含めて議論を行えば、分光学ならびにその応用分野をさらに展開・発展させる原動力となると期待されます。このような考えのもと、レーザーの開発やその利用において先端的な研究を行っている若手研究者による講演を軸として、先端的分光技術とそれを利用した分子科学・物質科学研究の現在と将来について活発に議論する場として、本研究会を開催致します。皆様、奮ってご参加下さい。
主 催 日本分光学会先端レーザー分光部会
共 催 分子科学研究所
日 時 2013年2月12日(火)〜 13日(水)
場 所 岡崎カンファレンスセンター(愛知県岡崎市明大寺町伝馬)
名鉄名古屋本線東岡崎駅下車徒歩15分
アクセスについてはhttp://www.ims.ac.jp/location/access.htmlを参照下さい
参加費 無料
プログラム 2月12日(火)
13:00-13:10  開会の辞
13:10-14:00 「極低温リュードベリ原子の超高速コヒーレント制御」
武井宣幸(分子研)
14:00-14:40 「分子線・磁場効果を併用した硝酸ラジカルNO3の超高分解能レーザー分光」
多田康平(神戸大院理)
14:40-15:10 「プロトン付加トリメチルアミン・水クラスター((CH3)3N)n-H+-H2O (n = 1-3)の赤外分光 〜魔法数付近のクラスター構造とその解離チャンネル〜」
宍戸龍之介(東北大院理)
15:10-15:30 休憩
15:30-16:20 「新しい赤外コヒーレント光源の開発」
野村雄高(分子研)
16:20-17:00 「数サイクル強レーザーパルスによる分子解離ダイナミクス:搬送波包絡線位相依存性」
三浦 瞬(東大院理)
17:00-17:40 「コヒーレント分布操作を目指した新規高輝度狭帯域レーザーの開発」
三宅伸一郎(分子研)

2月13日(水)
9:00-9:50 「共振増強液滴ラマンスペクトルの入射波長依存性」
宮内直弥(学習院大院理)
9:50-10:30 「可視光応答型光触媒BiVO4表面のホールトラップサイトにおける電子格子相互作用の観測」
相賀則宏(京大院理)
10:30-10:50  休憩
10:50-11:40 「二次元蛍光相関分光で観る蛋白質自発ゆらぎ」
乙須拓洋(理研)
11:40-12:30 「過渡回折格子法による蛋白質反応の時間分解検出」
中曽根祐介(京大院理)
12:30-13:40 昼食
13:40-14:30 「紫外共鳴ラマン分光法によるタンパク質の高速ダイナミクス観測」
水野 操(阪大院理)
14:30-15:20 「時間分解蛍光分光法による光合成反応中心間の相互作用の解析:光捕集・光防御機構にあわせた相互作用の変化」
横野牧生(神戸大院理)
15:20-15:30 閉会の辞

参加希望の方は、下記問い合わせ先までご連絡下さい。
2月12日夕方、研究交流会を実施予定です(参加費有料)。
問い合わせ先 大島康裕(分子科学研究所)
〒444-8585 岡崎市明大寺町字西郷中38
TEL:0564(55)7430
E-mail:ohshima@ims.ac.jp