近年の分子分光学の発展により、生きた細胞をあるがままにその場計測することが可能となってきました。
その結果、分光学を基盤とした「生細胞の分子科学」とも呼ぶべき新分野が、従来の物理学、化学、生物学の垣根を超えて創成されつつあり、医学、薬学、農学、工学の分野でのさまざまな萌芽的新技術を先導しつつあります。このような背景の中、私たちは細胞と分光をキーワードとして分光学を基盤とする学際的な領域の立ち上げを目指して日本分光学会生細胞分光部会を発足させました。生細胞を見る新しい手法を開発しようとする分光学者と、それを利用して生細胞の分子機構を解明しようとする物理、化学、生物学者がこの部会に集うことによって、日本分光学会の翼がとくに生物学の方向に向かって大きく広がるものと期待して本シンポジウムを開催いたします。
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主 催 |
社団法人日本分光学会生細胞分光部会 |
共 催 |
平成24年度物質・デバイス領域共同研究拠点共同研究 |
日 時 |
平成25年1月25日(金) 13:30〜17:30 |
会 場 |
北海道大学 創成科学研究棟 4階 セミナー室BC
(アクセス: http://www.es.hokudai.ac.jp/about/)
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参加費 |
一般1000 円、学生無料(予定) |
参加申し込み |
電子メールで、件名を「シンポジウム参加申込」とし、(1)申込者氏名(2)所属先(3)所在地(4)電話番号(5)電子メールアドレス(6)意見交換会の参加予定の有無、を記載して、担当:藤(takafuji@es.hokudai.ac.jp) までご連絡願います。当日受付も行いますが、講演要旨集をご用意するため、可能な限り平成25年1月15日(火)までに事前登録をお願いいたします。
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講演プログラム |
13:30 |
開会挨拶 |
13:35- |
M口宏夫(台湾国立交通大学)「多変数ラマンスペクトルイメージングと生細胞スクリーニング」 |
14:20- |
大嶋佑介(愛媛大学) 「生細胞のラマン分光分析技術の開発と医療応用」 |
14:50 |
休憩 |
15:10- |
大友康平(北海道大学)「中赤外光が誘起する色素結合タンパク質一分子の構造変化」 |
15:40- |
中林孝和(北海道大学)「蛍光寿命イメージングを用いた細胞計測の展開」 |
16:10- |
休憩 |
16:30- |
稲田浩之(生理学研究所)「 2光子顕微鏡によるシナプス構造の長期 in vivoイメージング」 |
17:00- |
川上良介(北海道大学)「2光子励起顕微鏡による生体脳深部観察の最前線」 |
17:30 |
開会挨拶 |
意見交換会:シンポジウム終了後、創成科学研究棟1階ポプラ にて行います(有料) |
問い合わせ先 |
〒001-0020 札幌市北区北20条西10丁目
北海道大学 電子科学研究所 生命科学研究部門 光細胞生理研究分野
根本知己(tn@es.hokudai.ac.jp)
秘書 藤志帆(takahuji@es.hokudai.ac.jp)
TEL/FAX: 011-706-9362 / 9363
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